手話の特性&学ぶメリット

手話は視覚言語 !

もともとは耳がきこえない人たちの間での
意思疎通のためのツールとして
発明されたのが手話です。
日本手話(※1)は、
「みえるもの」から特徴を取り出して、
日本語と結びつけて“言語化”された
視覚言語です。
「言語」として認められた背景には、
手話を通して言葉を認識できることが、
脳科学的に認められるようになった
ことから来ています。
今では、日本手話を通してきこえない人が
日本語を習得できるようにするための
研究が進んでいます。

※1…日本国内での手話には、
日本手話、日本語対応手話など
表現の仕方の違いからくる分類がありますが、
ここでは詳細に触れません。
手話は世界共通ではないことを強調するために
あえてこのように表記しています。

日本語に一番近い異言語!?

日本語を第1言語としている皆さんが、
英語を覚えるときにまず取り組まれたことは
何でしたか?

【アルファベット】と【それぞれの発音】を
覚えるコトがほとんどだと思います。
しかし、日本手話を覚えるにあたって、
そういった予備知識を必要とする事は
ほぼありません。

新しい手話表現「ケーキ」を教えてもらう時、
その表現と言葉がどう対応するか知るために、
50音と対応している“指文字”を覚えたほうが
便利という事はありますが、
覚えていなくても筆談などにより、
「ケーキ」の表現をすぐに学べます。

英語である「cake」が日本語の「ケーキ」
に対応していることを学ぶよりは速いわけです。

しかも、手話「ケーキ」は、ケーキを
4分割している“動作”から来ていることも
知ることで、より覚えやすくなることも。

そういう意味では、
日本手話は日本人にとって、
【 一番とっつきやすい異言語 】とも
言えるのではないでしょうか?

手話を学ぶメリットあるん⁇

◎非日常的な表現ができる
日常では、話す・書くといった方法での
意思表示がほとんどだと思います。
しかし、手話は手の動きによる意思表示が
可能となり、これまでとは違う表現を通して
新たな自分に成る可能性が…!?
現に、健聴者の方の中では、手話の方が
より意思表示しやすいという方が
おられます。

◎空間認識力が伸びやすい
手話は視覚言語ですので、視覚を活用して
意味を読み取っていきます。
例えば、「2つの家がある」という文から
無数の意味の広がりを持ちます。
例えば、片方の家は小さく、
もう片方の家は大きい場合があります。
そして、2つの家の間の長短の要素や、
東西南北の配置など方角の要素も
含まれてきます。
それらを含めた空間的な把握を通して、
空間認識力が伸びるのではと言われています。
それによって、ひとつの文から
あらゆるパターンのイメージが
湧きやすくなるのではないでしょうか。

◎日本語力を捉え直せる&伸ばせる
手話は約8000語。
日本語は約25万語だそうです。
会話の理解に必要な単語数は、
手話は約500語、日本語は約5000語と
言われています。
手話の方が単語数が少ないがゆえに、
直接対応させるのには限界があります。
例えば一時期流行った「忖度」。笑
新しい手話として登録されたそうですが、
知らないろう者が多いのは確かです。
(私はもう覚えていません笑)
その「忖度」を伝えようとするとき、
「忖度」の意味を考えるようになります。
「相手のことを思いやる」
「相手のことを気遣う」など…
より噛み砕こうとせざるを得ません。
日本語力があれば噛み砕きやすくなります。
逆に、手話単語の相対的な少なさから、
ひとつの手話表現に、
いくつもの日本語が含まれることもあります。
例として…
「まだ」「中途半端」「途中」「中途」。
意味としてはどれも似たものになりますが、
「まだ」だけで覚えてしまうと、
手話表現を見たときに、うまく日本語に
直せなくなる事も多々出てきます。
日本語力があると、とっさに“変換”できる
柔軟性が身につきます。
日本語力を伸ばしたい方にもうってつけ!

◎異文化理解からくる世界観の拡がり
手話に限らず、英語や韓国語など他言語を
学ぶことにおいても言えることですが、
同じ日本人でありながらも、
どこか異なる文化・生活圏であるだけに、
分かりやすいカルチャーショックを
受けることが多いように思います。笑
今でも、きこえない身として、きこえる方々の
文化・生活圏を知るたび、驚き続けています。
感覚・感情の基礎は“驚き”にあると言います。
異文化理解を通した“驚き”が、
脳への適度かつ異質な(?)刺激となって、
世界観の拡がりを助けてくれているのでしょう。

さぁ!手話の世界へ飛び込もう!!